安いのは高速バス、便利なのは新幹線ですが、ある程度の時間的余裕があればLCCを利用した飛行機利用がイチオシです。都内~大阪中心部までの移動を前提に比較します。
1. 飛行機(ピーチ)
ピーチ(peach)での片道の総費用は 6600円〜、
所用時間は約4時間30分です。
ピーチはANA系列のLCC(格安航空会社)です。東京〜大阪間の移動における利点は、安さと快適さのバランスが良い点です。長距離バスほど安くはありませんし成田と関空は都心からやや距離はあるものの許容範囲内です。ピーチはLCCでありながら成田の発着が駅やバス停から近いターミナル1であることも魅力です。
<費用の内訳>
①3490円〜:空路運賃 ※1
② 850円:諸税
③ 440円:クレジットカード手数料
④ 900円:都内〜成田(京成バスを事前予約)
⑤ 920円:関空〜大阪市内(難波まで南海電鉄)
※1 運賃は曜日等により変動します。
月〜木曜は3490円の場合が多いです。
<所用時間の内訳>
⑴約1時間20分:東京駅〜成田空港
⑵約1時間25分:成田空港〜関西空港
⑶約50分:関西空港〜難波
⑷約1時間:乗り継ぎ・待ち時間等
<注意点>
- 運賃は曜日と時間帯で変動しますので、土日の遅い便などは新幹線よりも割高になってしまいます。
- 本数は少なめなので、ちょうどよい便がなければ後述のジェットスターで探してみて下さい。
- 直前の予約でも価格変動はありませんがキャンセルや時刻変更をすると高くつきます。時間変更が必要ないケースには最適ですが仕事などで時間が読めないときは新幹線の方が良いです。
- 20〜30分程度フライトが遅れることはよくあります。
- 座席指定をすると高くなります。
- キャンペーン価格でさらに安い時もあるのでホームページは要チェックです。
- 東京駅〜成田のバスは事前予約しないと1000円かかります。
- 関空では第2ターミナルです。駅の改札を出て右手に進み、案内表示にしたがってターミナル行きのシャトルバスにのります。改札を出てから保安検査場までの所要時間は早歩きで13分程度です。
- 成田は第1ターミナルと優遇されていますが、バス停から保安検査場まで12分くらいはみておいた方がよいです。
2. 飛行機(ジェットスター)
ジェットスター(jetstar)での片道の総費用は 6690円〜、
所用時間は約4時間30分です。
もう一つの有力LCCはオーストラリアのジェットスターです。費用もほぼピーチと同じです。あえて違いをいえば空港での発着ターミナルです。関空は第1ターミナルとピーチよりやや有利ですが成田は第3ターミナルとなっています。成田までのアクセスがバスでも電車でも第1ターミナルのピーチより15分は余裕をもって空港に到着した方がよいです。
<費用の内訳>
①3990円〜:空路運賃 ※1
② 380円:諸税
③ 500円:クレジットカード手数料
④ 900円:都内〜成田(京成バスを事前予約)
⑤ 920円:関空〜大阪市内(難波まで南海電鉄)
※1 運賃は曜日等により変動します。
月〜木曜は3990円の場合が多いです。
<時間の内訳>
ピーチとほぼ同じ
<注意点>
成田のターミナルが第3、関空のターミナルが第1という点以外はピーチと同じ
3. 飛行機(ANA)
ANAだと羽田から伊丹ですので、空港から都心へのアクセスが良いです。
総費用も28日前に予約をする旅割28を使えば9420円~、
所要時間は約2時間30分です。
<費用の内訳>
①8590円〜:空路運賃
② 410円:品川〜羽田空港(京急)
③ 420円:伊丹空港〜梅田(モノレールと阪急)
<所用時間の内訳>
⑴約15分:品川〜羽田空港
⑵約1時間10分:羽田空港〜伊丹空港
⑶約30分:伊丹空港〜梅田
⑷約30分:乗り継ぎ・待ち時間等
ワンポイント
- ANAでは飲み物(コーヒーやスープ)のサービスがあります。
- マイルやプレミアムポイントをためることができます。
- オーバーブッキングを狙って謝礼(1万円or7500マイル)をゲットできるかもしれません
※オーバーブッキングについては下記を参照ください。
↓↓
<注意点>
下図のとおり9000円以下の料金は6時台の便のみです。それ以外は旅特でも12000円前後になります。旅割は片道利用でも適用されますので帰路はLCCや新幹線を利用する選択肢もあります。
4. 高速バス
なんといっても安いです。1800円くらいからあります。
所要時間は8~10時間程度です。
ただし経験したことがある人にはわかりますが、とてつもなく疲れます。時間だけでなく、バスの揺れによる乗り物酔いと、狭い座席で足や腰や尻が疲弊します。安い価格帯は夜行バスになるのですが車内で質の良い睡眠をとることは困難です。到着後の体調にも不安が残ります。座席の広いバスや日中便もありますが、そうすると価格帯がLCCを使った空路と同レベル以上になってしまい、最安値のバスを選択するメリットがなくなります。
「なにがなんでも安く行きたい」か「高所恐怖症で飛行機に乗れない」人にとっては、選択の余地はあります。
5. 新幹線(エクスプレス予約)
もっともスタンダードな手段です。21日以上前に予約をするIC早特21を使えば11000円、
所要時間は2時間30分です。
IC早特21を利用するにはJR東海かJR西日本のエクスプレス会員になっておく必要があります。年間1000円程度の会費が発生しますが、新幹線を年に一回以上利用するのなら元はとれます。
<注意点>
- IC早特21は21日以上前の予約で、朝6時台か昼11〜15時台発の「のぞみ号」に適用されます。
- 出張などで、15時台に帰れるのであれば有力な選択となります。
- IC早特21はけっこう早く売り切れます。代替として3日前までに予約するIC早特があり、こちらだと12340円です。
- IC早特21もIC早特も、発車の直前までスマホで時間の変更が可能です。変更後は通常のIC運賃にはなってしまいますが、キャンセル料等のペナルティはありません。よって仕事等で時間が読めない時は新幹線が無難です。
6. 新幹線(ぷらっとこだまエコノミープラン)
JR東海ツアーズより発売されています、費用は10500円、
所要時間は4時間です。
インターネットもしくはJR東海ツアーズの窓口で購入できます。通常の新幹線チケットではないので時間の変更はできません。
「こだま」ではありますが、時間帯は
東京駅発7:56(新大阪着11:50)
新大阪発7:53(東京駅着11:47)
から
新大阪発18:53(東京駅着22:47)
東京駅発19:26(新大阪着23:26)
までありますので、昼頃に着く日程でよければ日帰りにも対応可能です。
7. 青春18きっぷ
オマケ情報です。鉄道が好きで時間に余裕があれば一度くらいは経験してみてもよいかもしれません。
費用は2370円~3000円、
所要時間は10時間程度です。
(乗り継ぎに失敗するとその日のうちに到着できません)
青春18きっぷは5回券が11850円で販売されています。JR在来線が1日乗り放題になるものです。ただし、決められた期間にしか利用できません。
【利用期間】(2017年の例)
(春季用)3月1日~4月10日
(夏季用)7月20日~9月10日
(冬季用)12月10日~1月10日
さらに、5回というのがいかにも中途半端です。金券ショップで残回数が2回のものが6000円程度で売っていますので、一回あたりの費用は2370円〜3000円程度になります。
前述の高速バスより割高ですし、在来線を乗り継ぎますので座れないこともあります。
まとめ
これまでの内容を表にしてみます。
東京都心〜大阪中心部への総費用と総時間で比較しています。
移動手段 | 費用 | 時間 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|
飛行機(Peach) | 6600円~ | 4.5h | ◎ | |
飛行機(Jetstar) | 6690円~ | 4.5h | ◎ | |
飛行機(ANA) | 9420円~ | 2.5h | 〇 | 旅得は28日前に要予約 |
高速バス | 1800円~ | 8~10h | × | 疲れる |
新幹線(IC早得21) | 11000円 | 2.5h | 〇 | 21日前予約、6時台or11-15時発 |
新幹線(IC早得) | 12340円 | 2.5h | △ | 3日前予約 |
新幹線(プラットこだま) | 10500円 | 4h | △ | 時間変更不可 |
青春18きっぷ | 2370円 | 10h | × | 利用できる時期が少ない |