陸マイラー最強の普段使いクレジットカードは?


最強のクレジットカードについては永遠のテーマといえます。雑誌やネット上の情報が多すぎて何が正解かよくわからなくなります。雑誌の情報は出版社のスポンサーへの配慮、ネットの情報にはいわゆるステマ的な要素が絡み、真の情報を読み解くのはかなり困難です。結論からいうと陸マイラーの標準装備としては、

  • ソラチカカード
  • ANA VISAワイドゴールドカード
  • 楽天ゴールドカード

の3点を推奨します。ソラチカカードについては基本的には持っているだけでよいので、その他の2つについて説明していきたいと思います。

ANA VISAワイドゴールドカード

陸マイラーの主力カードとしては、これで間違いありません。「えっ、ANAのカードは、ソラチカカード作ったのになんで?」という疑問が出ると思いますが陸マイラー視点でのこのカードの特徴は以下のとおりです。

(1)カード利用1000円ごとに10マイル(還元率1%)

ANAカードの場合は、カードの利用額から直接マイルがたまります。ANAカードには5マイルコースと10マイルコースがあり、それぞれ1000円ごとに付与されるマイル数が異なります。5マイルコースの場合は1000円につき5マイルなので還元率0.5%ということになります。通常のANAカードだと5マイルコースは手数料無料ですが、10マイルコースは年間5000円の手数料がかかります。ワイドゴールドカードの場合はこの年間手数料がかかりません。

(2)ANA搭乗ごとにボーナスマイルが25%加算

陸マイラーではありますが出張や旅行ではできるだけANAを利用します。その際、ワイドゴールドカードだとボーナスマイルがつきます。特に国内で新幹線のかわりにANAを利用するような場合は、旅割という安い運賃を使いたいところですが、その場合は基本マイルが75%になってしまいます。ここでボーナスマイル加算があると安い運賃での空路利用時にちょっと嬉しい状況になります。

(3)年会費は通常14000円(+税)だが9500円(+税)にできる

ANA本体が発行する三井住友ブランドのゴールドカードですので、それなりの年会費はかかります。「カードご利用代金WEB明細サービス」と「マイペイすリボ」を登録することで年会費は9500円にすることができます。「WEB明細サービス」は利用代金の明細を郵送ではなくWEB上でするものです。「マイペイすリボ」はリボ払い専用にするものですが、三井住友カードのWEBページでリボの限度額をカードの利用限度額と同じにできますので実害なく利用できます。

この9500円を高いとみるかが判断の分かれ目ですが、少しでも節約をしたく、実費で飛行機に乗る機会が少なければ、ソラチカカードで年間5000円(+税)を払って10マイルコースを申し込むのもアリです。

(4)SFC(スーパーフライヤーズカード)にアップグレードできる可能性がある

マイル系のブログを見ているとよく「SFC修行」という言葉をみかけます。SFCとはANAカードの保持者で、一定水準以上の搭乗条件等を満たした人にオファーされる特別なカードのことです。詳細についてはこのページでは割愛しますが、国内主要空港にあるANAラウンジが無料で利用できるなど旅行好きもしくは出張の多い人は必ずほしくなるカードです。ちなみにソラチカカードはSFCにアップグレードができません。

(5)家族カード

家族カードの年会費は4000円(+税)ですが、年1回の利用+マイペイすリボの登録で2500円(+税)となります。国内空港ラウンジの利用や旅行保険も本会員同様に付帯します。カードの利用代金のマイルは本会員にANA搭乗時のマイルは搭乗者につきます。ANAファミリーマイルを利用すれば家族間でマイルを共有できます。

(6)その他情報

  • カード年間更新時のボーナスマイル2000マイル
  • 海外旅行傷害保険が付帯(上限5000万円)
  • 国内旅行傷害保険も付帯(上限5000万円)
  • 国内主要空港でラウンジが利用可能
  • 楽天ゴールドカード

    あった方がよい陸マイラーの最強サブカードとしてはこれです。さっそく特徴をあげます。

    (1)カード利用時のマイル還元率は0.5%

    楽天カードの特徴として、カード利用でたまる楽天スーパーポイントを直接ANAマイルに交換できる点にあります。楽天スーパーポイントは100円で1ポイント。2ポイント分を1マイルに交換できますので、マイル還元率は0.5%となります。これだけなら還元率1%のANA VISAワイドゴールドの方が良いのですが、楽天ゴールドカードは、楽天市場での利用時にポイントが100円あたり5ポイントになります。マイル還元率にすると2.5%です。楽天市場での買物を月に2万円以上する前提なら持っておいたほうが良いカードとなります。

    (2)マイル交換時の注意点

    楽天スーパーポイント50ポイント以上、2ポイント単位で交換できます。ただし、月の上限は2万ポイント迄、1日1回1000ポイント迄という制約があるので、少しマイルへの移行がめんどうではあります。

    (3)年会費は2000円(+税)

    他社のゴールドカードに比べると安いです。ちなみにノーマルの楽天カードは年会費無料ですが、楽天市場でのポイントが100円あたり4ポイントとなっています。1マイルの価値を少なめに3円程度で仮定すると楽天市場での買物が月に15000円以上あれば、ゴールドカードの方がトクと言えます。

    (4)家族カード

    年会費は500円(+税)です。空港ラウンジと海外旅行傷害保険保険も本人会員同様に付帯します。

    (5)その他

  • 海外旅行旅行傷害保険が付帯(上限2000万円)
  • 国内主要空港のラウンジ利用可能
  • 楽天モバイルで通話付SIMプランを契約すると楽天市場でのポイントが+1倍になる(マイル還元率3%)
  • 楽天ゴールドとプレミアムとノーマルカードの比較

    楽天カードにはゴールドの他、ひとクラス上のプレミアムカードと、年会費無料のノーマルカードがありますが、ひとまず標準的な陸マイラーとしては、ゴールドカードでよいと思います。一応、比較してみるとこんな感じです。

    (比較) 楽天カード ゴールド プレミアム
    年会費 無料 2,000円 10,000円
    楽天市場ポイント +3倍 +4倍 最大+5倍
    楽天トラベルポイント +1倍 +1倍 最大+2倍
    楽天モバイル契約中の楽天市場ポイント +1倍 +1倍 +1倍
    誕生月の楽天市場ポイント +1倍
    家族カード 年500円 年500円
    海外旅行傷害保険 上限2000万円 上限2000万円 上限5000万円
    国内空港ラウンジ ×
    プライオリティパス × ×

    ※楽天市場か楽天トラベルでの利用が月に8万円以上もしくは海外の空港利用頻度が高い人はプレミアムカードにする価値があります。


    詳細(楽天のホームページ)

    まとめ

    陸マイラーとしては通常のカード決済やANA搭乗でも確実にマイルを貯めたいところです。年間のカード利用額が200万円あったとして、なにもしなければマイルはゼロです。ANA VISAワイドゴールドに集中させれば単純計算で2万マイル。さらに200万円のうち50万円を楽天市場での利用と仮定すれば、年間マイルは2万7500マイルになります。

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