宿泊料金は高めですが、できれば毎年行きたくなるリゾートホテルです。海は国外のリゾートに行かなくてもよいと思わせるほど綺麗ですし外国資本のホテル経営も異国感たっぷりで楽しめます。以下、やや長文ですが口コミ体験レポートです。

交通アクセス（空港からホテルまでの行き方）

クラブメッドのホームページにも行き方は記載されていますが、あっさりめの内容なので詳しく記載します。新石垣空港からクラブメッドまでは渋滞をしていなければ車で３０分程度の距離ですがタクシーで行くと１万円程度は必要です。タクシーの運転手さんから名刺をもらって「次回からは直接電話ください」と言ってもらい片道5000円にしていただいたこともありますが、翌年電話してみると運転手さんが転職していたり・・・とやや不確定な場合もあります。レンタカーという手もあります。安い会社を探せば4日間で1万円程度で借りることもできますが、クラブメッドの場合はホテルから出る必要はあまりないと思いますのでレンタカーを借りるメリットはあまりありません。やはりバスがお勧めです。

1. 新石垣空港～バス乗り場

着陸後、到着ロビーに着いたら直進して出口に、そのあと左に歩けばバスのりばです。クラブメッドに路線バスで行くルートは下記の２つです。（※詳しくはバス会社のHPにてご確認ください（この記事をよんでから見るとわかりやすいです））

(1)空港　→　バスターミナル　→　クラブメッド（系統９川平リゾート線）

が通常のルートであり、クラブメッドのホームページでも、そのように記載されています。ポイントは、バスターミナルで乗り換えが必要な点です。空港からバスターミナルまでは空港線、バスターミナルからホテルまでは系統９川平リゾート線です。

(2)空港　→　クラブメッド（米原キャンプ場線）

もう一つ、乗り換えなしで行けるのが、米原キャンプ場線を使う方法です。直行の方がよさそうではありますが、ホテルに着く時間が早すぎるとチェックインさせてもらえません。

私はいつも(1)のルートで行っていますが、空港のバス乗り場にバス会社の人がいる場合がありますので「クラブメッドへ行きたいのですが・・・」と聞けばどのルートが早いか教えてくれます。時期によっては臨時便が出ていたり遅れが出ていたりするようですので、直接現場で聞くのが一番確実です。

2. 空港～バスターミナル

まず運賃についてですが、1日乗車券が1000円で販売していますので、こちらを買った方がお得です。バスの中で運転手さんから買うことができます。（ただし米原キャンプ場線で直行する場合は1日券の方が100円高いようです）

空港からバスターミナルまでの所要時間は約５０分程度です。逆算すると新石垣空港には10時半くらいまでに到着するフライトがベターです。バスターミナル発の時刻表はこんな感じです（※2017年4月現在：詳細はバス会社HPで確認してください）

バスターミナルからクラブメットまでは1時間程度です。12時55分発で行くのがちょうどよいと思います。それまでバスターミナル付近で時間をつぶします。お腹がすいていれば、バスターミナルのすぐ近くに山海亭というお店があります。（大通りに出て左方向に少し歩いたところにあります）

※クラブメッドについた後は「食べ放題」なので、ここではひかえめに八重山ソバのみにしておく方がよいかもしれません。

山海亭からすこし歩くと土産物屋さんがあります。（ビーチサンダルを忘れたのでここで買いました）

3.バスターミナル～クラブメッド

所要時間は1時間程度です。車窓を眺めながらゆっくりの旅路を楽しみましょう。

ＧＯ（ジェントル・オーガナイザー）について

前置きが長くなってしまいましたが、ここからホテルのレビューです。クラブメッド最大の特徴がＧＯ制度です。クラブメッドのＨＰから引用すると

G.O＝Gentle Organizer
世界各国で採用され世界中のクラブメッドで活躍する、クラブメッドの顔とも言えるスタッフの総称。クラブメッドの他には存在しない、世界でたった1つの「職業」です

と説明されています。上手く説明できないのですが、普通に考えるホテルスタッフとは異なっています。働いている人の気質が、バックパッカーや自由人に近いとでもいえばよいのでしょうか、全般的にフレンドリーな人が多い印象です。ホテル予約サイトの口コミでも意見が真っ二つにわかれるのですが、一般的な日本人が考えている「接客」とは少しちがうようです。私は一度も失礼な応対をされたことはありませんし、むしろ非日常を楽しませてもらっている印象です。個人的な所感ですが「お客様は神様です」よりは「お客様は一緒に楽しむ仲間です」というホテルがあってもよいと思います。

オールインクルーシブ（飲み食い放題）

もうひとつの特徴は宿泊代金に滞在中の食費（アルコール等の飲み物含む）とアクティビティー代が含まれているというものです。つまりは飲み放題・食い放題。常にビュッフェ状態ということです。朝・昼・夜の時間帯の他、夕方の時間帯にも軽食がありますので、滞在中は常に満腹状態でいられます。

食事

一般的にビュッフェというと食事の質はそんなに期待できないイメージがありますが、ここの食事はなかなかレベルが高いです。（異論はあるかもしれませんが、新阪急ホテルのオリンピアとほぼ同レベルかそれ以上だと思います）

ただ、ホテル支配人とシェフが変わると微妙にテイストが変わるようです。2016年の春に行ったときは支配人がイタリアの方だったのですが、その時の食事は最高でした。

メインディッシュはその場で盛り付けしてくれます

野菜類も充実しています

デザートも高レベルです

バー

ホテルの中心部にはバーがあり、いつでも無料で注文できます。（一部、有料のお酒もあります）

子供もカキ氷やジュースをオーダーできます

ノンアルコールカクテルも充実しています

特に「カビラモクテル」と「バージンチチ」にハマりました。プールサイドで飲むこともできます。（下記はワインとバージンチチ）

カフェラテもgoodです（ビターなチョコレートがついていました）。カフェラテはレストランのコーヒーマシンよりもバーで注文する方が格段においしいです。

アルコールのメニュー

バーは夜はパーティ状態で楽しいです

アクティビティ

シュノーケリングやウインドサーフィン、カヤックといったマリンスポーツから、卓球・スカッシュなどのインドアスポーツ、テニスやヨガ教室などのアクティビティもすべて無料です。

テニス

特に良いのがテニスです。コートは４面あり、ナイター設備もありますので24時間テニスし放題です。また、よくリゾートホテルには「ラケットは有料」とか、借りたラケットのガットがガタガタだったりといったことがあるのですが、ここでは、もちろんラケットもボールも無料で使えますし、ラケットの品質も悪くはなかったです。さらにはテニスのレッスンもありました（これも無料）。なかなか本格的なレッスンでした。

アーチェリー

ＧＯが子供にも打ち方を教えてくれます

マウンテンバイク

景色のよいところまで案内してもらえます。ちなみに「初心者コース」だと１５分くらいで終了してしまいますので少しもの足りないかもしれません。

卓球

室内にありますので雨でも夜でもできます。卓球台は４台くらいありました。場所によっては外からの風が強く遊びにくいです。

スカッシュ

スカッシュのあるホテルは珍しいです。２面あります。

スタジオ

スタジオではヨガやピラティスなどのレッスンをしています。インストラクターがインド系のＧＯだったりすることもあります。時々、野外で実施することもあるようなので日焼けが気になるかたは日やけ止めを忘れずに。

自然観察

自然観察ツアーもやっていました。ガイドの方が南国の植物等について解説してくれながらホテルの敷地内を散策しました。

ビーチについて

海以外でも十分に楽しめますが、やはりビーチもきれいです。

マリン系アクティビティ

シュノーケリング、カヤック、ウインドサーフィンなど、一通り楽しめます。

海の透明度

グアムやハワイと比べても負けません。「南国リゾートはここで十分」と思えるきれいさです。

ヤドカリもとれます（帰る前に海岸に戻してあげましょう）

ホテルのビーチから海岸沿いに20～30分歩くと秘境感のある海岸にたどり着きます

ミニクラブについて

クラブメッドにはミニクラブがあります。4～10歳の子供は朝から夕方まで無料で預けることができます。預かってくれるだけではなく、とても楽しませてくれます。ミニクラブで友達ができて文通をしたり、翌年以降に再会したり・・という経験もできるかもしれません。１年後に再訪したときにＧＯの方が子供に「おかえり～」と言ってくれたのが印象的でした。ちなみに２～３歳も有料ではありますが預けることができます。（詳しくはクラブメッドＨＰ参照）

11～17歳むけには「シニアクラブ」がありますので、年頃の子供連れでも楽しめます。

こんな感じで野外活動します

水遊びもするようです

部屋や設備について

普通だと真っ先に評価すべきところですがクラブメッドの場合は「どうでもよい」と思える項目です。清潔で清掃もされていますが宿泊費のわりには室内は豪華でも高機能でもありません。ただ、WiFiは使えますし、シャワーの水圧も特に低くはなくお湯もきちんとでます。補助ベッドのメイキングがひとつ足りてなかったりバスタオルの交換が忘れられるといったことはありましたがフロントに電話をすれば快く対応してもらえました。部屋内ですごすのは入浴と眠る時くらいだと思いますので、そんなに問題ないと思います。

部屋については、フロントから遠い部屋はかなり遠いので、早めに予約をしたうえでフロント近くをリクエストしておくとよいかもしれません。ただし、中心部近くの部屋は夜中にバーで騒いでいる音が気になるかもしれません。夜に熟睡したい人はあえて、遠い部屋でもよいかもしれません。

階数はエレベーターはありませんので１階の方が快適ですが、室内に食べ物をおいておくとアリが入ってきたりします。あと、眺めは２階の方がよいです。

１階の部屋からの眺め

２階の部屋からの眺め

まとめ

いろいろ書きましたが、定期的にリピート利用したいホテルの一つです。ベストな時期はやはり海を楽しめる５月～９月頃ですが、３～４月や１０月でもがんばれば海に入れます。あとは、海は眺めるだけとわりきって、安そうな時期に行ってみるのもよいかもしれません。